いろいろあった年の瀬に、#ベストソング2020 を発表します!
今年も名曲盛り沢山の1年でした。
前置きもそこそこに、さっそくまいりましょう!
1位 コブクロ「灯ル祈リ」
10/14発売、CDシングル。
いつにも増して名曲揃いだった今年の音楽シーンにおいて、あくまで便宜上とはいえ順位を付けるにあたり1位をどの曲にしようかと非常に難儀したんだけど…やはり思い入れには勝てない。
この「灯ル祈リ」は小渕さん曰く、タイアップ先のドラマのテーマと向き合いながらも今の時代にぶつけたい想いを炎のように吐き出したとのことで、世の中の不条理に対する憤り、さらにそれとは対照的な希望を織り込んだ力強いメッセージの詰まった楽曲だ。
小渕さんのコメントからもわかるように、コブクロの作品には珍しい衝動性がかつてないほど前面に出た、今までにないタイプの楽曲に仕上がっている。
コブクロの真骨頂といえる、エレキギター押しのロックバラード的サウンドアプローチはさして珍しいものではなく(シングル表題曲に採用されるのは随分久しぶりだが)、黒田さんの気迫溢れるボーカルも相まってその力強さにとことん痺れる仕上がりだが、今作がこれまでと違うのはやはり歌詞の世界観ではないか。
これまでの大半のコブクロ楽曲では《僕》が《君》《あなた》といった相手に捧げるメッセージとして歌詞が構築されているのだが、この曲ではそうした一人称や二人称は一切出てこない。
《戦う人のその両手に届け》《生きる意味を叫べ》《見てろ 愛に勝てるものなど無い》《灰になる覚悟の上で 共に生きる魂を捧げよう》など、リスナーに直接訴えかけるかのような力強いメッセージがただただ一方的に放たれるのみ。
1番で描かれる世の不条理、2番で登場するライオンに投影された人間のエゴイズム…どちらもインパクトの強い言葉が並ぶのだけど、最終的に生きる意味を叫ぼう、生きるその魂を捧げようという力強い決意が描かれている部分にはコブクロならではの頼もしさがある。
一般受けするような元気さや前向きな要素の強い歌ではなく、このタイミングでこのようなダークなロックナンバーを世に掲げたコブクロの信念を思うと、それほどまでにコロナ禍が音楽業界、そして一般市民に及ぼした影響はとてつもないものなのだと改めて実感した。
そんな状況でも負けずに生きようと思わせてくれたのがこの曲であり、変わらずに音楽を届けてくれるコブクロの姿だった。
いつもながら音楽には救われてばかりだが、これからも沢山の感動を得るとともに生きる意味を精一杯叫び続けたいなと思うのだった。
この曲だけに留まらず、上半期に大きな感動をもらった「卒業」、そして今作のC/Wである「Lullaby」と新たな曲が次々と僕の琴線に触れる中、現在制作中とアナウンスされている次のアルバムが本当に楽しみです!
2位 桑田佳祐「SMILE~晴れ渡る空のように~」
1/25にYouTubeにて公開(2021/7/12 配信リリース)
昨年のサザンでの40周年ツアーが大成功に終わり、年明け早々に民放5系列による2020年東京オリンピック共同企画「一緒にやろう2020」のテーマソングとしてこの曲がソロ名義で発表された。
来たるオリンピックを盛り上げるアンセムになると誰もが期待に胸を弾ませていた中、新型コロナウイルスの感染が拡大し、オリンピックの開催もミュージシャンたちの活動も危機的な状況に追い込まれた。
目に見えない物体のせいで一変してしまった世界の状況を踏まえると、この曲の1フレーズ1フレーズがやけに世の中にシンクロする。
《長きこの地球の歴史の一幕に 立ち会うことを奇跡と呼ぶのだろう》。《愛情に満ちた神の魔法も 悪戯な運命にも 心折れないで》。《世の中は今日この瞬間も悲しみの声がする》《次の世代に何を渡そうか!? 今この時代を生きて》。
今となってはもはやオリンピックのアンセムというよりも、日々闘って懸命に生きる僕らすべてに響く歌だ。
今年はストリーミング配信という形でサザンオールスターズのライブをはじめて拝見したけれど、本当に素晴らしかった!
桑田さんは自身のラジオでコロナ禍明けにツアーをやりたいと言っていたし、サザン配信ライブのエンディングで流れたこの曲も、次は生で聴いてみたいな。
3位 Official髭男dism「パラボラ」
4/10発売、配信シングル。
このバンドの躍進ぶりには毎度ながら驚かされる。
昨年の大ブレイクを経て、ある程度 “ヒットメイカー” としての方向性を固めつつあるような安定感も見られるが、次々と繰り出される新たな曲にはどれも “外れが無い” とか “安定” という言葉以上の鮮度とクオリティが同居していて、「Pretender」でヒゲダンを聴き始めた多くの新規リスナーを満足させるには充分すぎるほど。
この曲の歌詞は、4月から始まるはずだった新生活の予定が白紙になってしまったポストコロナの世界において、出口の見えない不安やストレスを抱える僕(みんなもそうだよね)の心にとても響くものがあって、今でも聴くたびに当時の心境を思い出しては涙が出そうになる。
あの時の思い出でありながらも今もなお励ましを与えてくれるこの曲、そしてOfficial髭男dismの皆さまに感謝の気持ちで一杯です。
その後に出た新曲「Laughter」「HELLO」も文句のつけようがない大名曲だったし、9月に視聴した初のオンラインライブも最高で、ますますヒゲダンが好きになってしまった。
次は生で観られるといいな…!
4位 Mr.Children「Documentary film」
12/2発売、アルバム『SOUNDTRACKS』収録曲。
全編を海外でレコーディングした2年振りのオリジナルアルバム『SOUNDTRACKS』の名盤ぶりはもはや語るまでもないが、本記事でどの曲を取り上げようか…ということには正直迷った。
前作『重力と呼吸』における「皮膚呼吸」のような飛び抜けた超名曲は無いものの、総合的に見てアベレージが非常に高い、というのが今作の第一印象だったからだ。
カッコよすぎる1曲目「DANCING SHOES」を初めてCDで聴いた衝撃はきっと忘れないし、「Brand new planet」も「Documentary film」も「others」も、海外レコーディングの成果が如実に反映された名曲だと思う。
迷いに迷った挙げ句、リードトラックである「Documentary film」をベタながら選ばせていただきました。
この曲は海外勢のストリングスと4人のバンドサウンドが絡み合うシリアスなバラードナンバー。
極上のメロディーもさることながら、桜井さんも語ったようにサウンドだけで泣けるほど、曲そのもの以上に演奏の迫力に惹かれるのだ。
今年に入って洋楽を少し齧ったくらいではおそらくこのサウンドの真髄を味わい尽くせていないような気がするけど、素人目に見てもこれだけ響くのだから相当なものなのだと思う。
他のアルバムと単純に比較できないため、最高傑作とは断言できないけれどそれだけの凄さが感じられる名盤を2020年の終わりに味わえたことが今は幸せだ。
5位 back number「水平線」
8/18にYouTubeにて公開(2021/8/13 配信リリース)
かねてからback numberの曲は好きで聴いているんだけど、「手紙」や「青い春」「SISTER」など、ラブソング以外の楽曲がとても胸に刺さるなぁと。
今年の夏に発表された「水平線」もその類の1曲だ。
新型コロナウイルスの感染拡大により中止になったインターハイのために、出場するはずだった高校生たちに向けて依与吏さんが書き下ろした楽曲で、応援歌…というと少し違う気がするけど、さまざまな形で頑張ってきた人たちが報われてほしいというback numberの願いが込められたロックバラードに仕上がっている。
back numberの応援歌は、直接的に応援するようなフレーズが出てくることは少ないけど不思議と励まされるし、いつも前を向かせてくれるよな…と改めてその素晴らしさを認識した次第です。
こんなにも素敵な楽曲を届けてくれてありがとう。
6位 平井大「EndlessSky」
6/17発売、配信シングル。
なんでこれまでこの人の曲を知らなかったんだろう…そう軽く後悔するほどに、今この方の音楽にハマりかけている。
この曲は2020年5月からの2週間毎の連続配信リリース企画の第3弾。
ウクレレ奏者でもある平井さんが得意とするサーフミュージック、ハワイアンテイストな楽曲群(これがまたどれも素晴らしい!)とは異なるが、ひたすらに果てしない青空が見える雄大なミディアムナンバー。
とにかくこのサウンドに身を委ねてどっか行きたいな!と思い、今年はこの曲をBGMにさまざまな地へ出掛けたので、その思い出とともに焼き付いている大切な1曲です。
7位 LiSA「炎」
10/14発売、CDシングル。
昨年の「紅蓮華」のヒット以降、LiSAさんの活躍が目覚ましい。
…といっても個人的にはその「紅蓮華」を耳にしてアニソン特有の和の情緒が漂うメロディーが素敵だなと思い、LiSAさんの存在を明確に認識したばかりなのだが、同じ『鬼滅の刃』タイアップで出た最新作「炎」はそれ以上に素晴らしいなと感じた。
アニソンを主力とするシンガーはこれまであまり聴いてこなかったのだが(フォロワーさんのオススメで水樹奈々さんをちょろっと聴いた程度)、これは本当に良い。
実に王道的なパワーバラードなんだけど、壮大なサウンドやグイグイ引き込まれる圧倒的なメロディーの良さに打ちのめされた。
タイアップ先の映画も大ヒットしているけど、友達みんな観ているし自分も流れに乗ろうかなと迷っています…
少なくともLiSAさんの曲はこれからも聴き続けたい。
8位 BUMP OF CHICKEN「アカシア」
11/4発売、CDシングル。
どんなことがあっても僕はBUMPの奏でる音楽が大好きだ。この「アカシア」を聴いてそう確信した。
先日の直井さんのスキャンダルにより彼は活動休止に追い込まれ、残る3人でバンド活動を継続することを決めた時期に、人気アニメ『ポケットモンスター』のタイアップが付いたこの楽曲が世に放たれた。
昨年にリリースされた大名盤『aurora arc』の流れを汲んだ、タイアップ職人としての藤原さんの才能が遺憾なく発揮された名曲だ。
疾走感に溢れた曲調と瑞々しいバンドサウンド、ポケモンとトレーナーとの関係性を描いたような歌詞…そのどれもが素晴らしくて、初めて聴いた時には不覚にもウルッときた。
シングルの両A面曲「Gravity」も良かったし、早くも次の新作が楽しみだ。
また口実作って僕らに会いに来てね、その時は直井さんも一緒にね。
9位 King Gnu「三文小説」
12/2発売、CDシングル。
10月頃、Spotifyのニューリリースのページを見て、久々のKing Gnuの新曲だ!と胸を躍らせて再生したらものすごい綺麗なファルセットが聴こえてきて曲を間違えたんじゃないかと思ったのだが、よくよく聴いてみるとこれは確かに井口さんの歌声だ。
女性ボーカルさながらのファルセットがまずこの曲のファーストインプレッションとして耳に残ったが、曲が進むにつれて荘厳でスケールの大きな雰囲気になり、最後には壮大な演劇を観終えたかのような満足感が得られる。
今までとは確かに違う世界観のKing Gnuだけれど、これは見事なまでの名曲だと思う。
これまでで一番好きな曲かもしれない。
この曲か、先日発表された両A面曲「千両役者」で紅白に出てほしかったな。
10位 米津玄師「カナリヤ」
8/5発売、アルバム『STRAY SHEEP』収録曲。
今年の音楽シーンを振り返る上で、米津玄師という人物は最も重要なミュージシャンのひとりだと思う。
2018年以降の大ヒットシングル群と提供ヒット曲「パプリカ」「まちがいさがし」のセルフカバー、さらには最新ヒット「感電」を収録したニューアルバム『STRAY SHEEP』が150万枚を越える驚異的な大ヒットを記録、同時に満を持しての全作サブスク解禁、さらには今年で活動を休止する嵐に提供した「カイト」がグループ初のシングルミリオンセラーを達成。
いやいや、次元が違いすぎるでしょ…と。
でもアルバム『STRAY SHEEP』はそこまで売れるのも納得がいくほどの確かな完成度の名盤として、日本の音楽シーンに爪痕を残したといえるだろう。
個人的には「感電」や「ひまわり」なども大好きなんだけど、一番心に沁みた「カナリヤ」を今回ご紹介します。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて書かれたとされるこの曲は(というかアルバム全体の作風がコロナの影響を多大に受けている)、ピアノメインのシンプルながら美しく繊細なバラードナンバー。
2020年という時代を反映した歌詞から一番伝わるフレーズは、《あなたとなら いいよ》《あなただから いいよ》というシンプルながら愛に満ちた言葉だ。
この時代を共に生きる相手のことを強く信じたい、そんなメッセージが伝わるあたたかくも切ない歌だなと聴くたびに思うのです。
混沌とした世の中にも生きる意味を見出したい、そう思わせてくれたこの曲の偉大さをただひたすらに噛みしめながら年を越したい。
11位 ベルマインツ「2023」
11/4発売、CDシングル。
不意にとんでもない新人ミュージシャンを発掘してしまった。Spotifyのおすすめ機能、恐るべし…。
今回紹介するベルマインツは、2018年結成の3人組ポップスグループ(公式にロックバンドとは表記されていない)。
往年のポップス作品のエッセンスを昇華したような音楽性は過去作を聴いてもその要素が存分に感じられるが、この「2023」は楽曲としての完成度が頭一つ抜けているように思う。
George Michaelの名曲「Careless Whisper」を彷彿とさせるような上質でお洒落なホーンの音色が印象的だが、懐かしさ漂う心地よいメロとアレンジも素晴らしい。
インディーズデビューして間もない新人ミュージシャンがこの大人びた味わい深さを体現してくるとは…末恐ろしい。
一度惹かれたからには、これからも追っていきたい!
12位 松任谷由実「散りてなお」
12/1発売、アルバム『深海の街』収録曲。
ついに放たれた4年振りのオリジナルアルバム『深海の街』は、当初思い描いていたという『SURF & SNOW』の続編的構想がコロナ禍で立ち消え、結果的に前作『宇宙図書館』の系譜を汲んだシリアスな世界観の作品となった。
ある程度の多彩さや新しさを持ちつつ、この時代ならではの名曲が揃った大傑作だと一聴して思ったのだが、あまりにも良い曲が多すぎてなかなか一番のお気に入りを決められない。
迷った末に選んだ曲は、10月に手嶌葵さんに提供したばかりの楽曲のセルフカバー「散りてなお」。
手嶌さんの歌唱も素晴らしいんだけど、なんとなく作者が歌う方がしっくりくるタイプの楽曲なのかなとアルバムを聴いて思った。それくらいユーミン節の強い和風バラードだ。
ピアノとストリングスをメインとするこの名バラードはユーミン本人が「春よ、来い」を超えられた!というほどの自信作だが、個人的な好みでいうとすごくわかるなと。もちろん「春よ、来い」も大好きだけども。
あと少しで50周年を迎えようとしている大御所がここまでの名曲を創り上げた、この事実がとにかく凄い。
13位 Maica_n「Unchain」
5/20発売、EP『Unchained』収録曲。
上半期はこの曲を聴きまくったな…既に懐かしい感覚ですが、今も好きな曲なのでここにランクイン。
00年生まれ(僕より年下ですよ…)のシンガーソングライターが世に放ったメジャーデビュー作『Unchained』より、実質タイトル曲の「Unchain」。
抜けの良いドラミングと乾いたアコギの音で始まる、力強く開放感のあるロックチューン。
そこまで明るくはなく、どことなく憂いのある曲調ではあるんだけど、特にサビの歌詞はデビューしたての彼女の意気込みを歌っているかのようだし、リスナーにとっても一歩踏み出したい時に勇気をくれる曲になると思う。
この夏、横浜に行ったタイミングでは同EP収録のバラードナンバー「海風」をリピートしまくっていたんだけど、う~ん、どちらも甲乙つけ難い名曲です。
14位 SEKAI NO OWARI「silent」
12/16発売、CDシングル(10/21先行配信)。
ここ数年のセカオワは本当に良い曲しか出てこない…!
もちろんこれまでも完成度の高い楽曲ばかりだったんだけど、アルバム『Tree』あたりまではファンタジーだったりダークネスな要素が必要以上に強すぎて、ハマりきれない部分も少しあった。
それゆえ、2017年の「RAIN」を聴いた時の衝撃はすさまじかった。Fukaseさんの歌声はますます優しさを帯びているし、メロディーとサウンドの深みも増していて感動したことを今でも忘れない。
以後、繰り出される楽曲はどれも進化したセカオワが聴けて僕の耳が幸せなんだけど、クリスマスを題材にした最新曲「silent」もその流れを汲んだ名曲。
ゴージャスなサウンドとドラマティックなメロディーラインは極上だし、歌詞がリア充していないのも個人的には良い!
サビメロに桑田佳祐「白い恋人達」を思わせる箇所があるのは狙ったのかな?
沢山の人に親しまれる冬のスタンダードナンバーになりますように。
15位 KAN「エキストラ」
11/25発売、アルバム『23歳』収録曲。
やはりKANさんの曲は素晴らしい。
じんわり染み渡るバラードから真面目におふざけを極めるコミカルな楽曲まで、多才なミュージシャンだなぁ…と前作『6×9=53』を初めて聴いた時に衝撃を受けたことを思い出した(あれからもう4年半…)。
今回取り上げた「エキストラ」のような名バラードは、気を抜くと涙腺が緩んでしまうほどの魔力がある。
メロディーも歌詞もピアノの旋律も、全てがKANさんの得意分野なだけあって半端なく切ない。
いつまでもブレることなく、真面目に遊びまくって最高のポップミュージックを僕らに届けてください!
16位 嵐「カイト」
7/29発売、CDシングル。
まったく実感が湧かない。大晦日で嵐が活動休止に入るだなんて。
休止発表してからの2年間も、当たり前のようにTVの前に5人揃って和気あいあいと活動していたので、嵐がしばらくのあいだ目の前から居なくなってしまうだなんて信じられない。正直、今も。
米津さんが書いてくれて自身最大のヒットシングルとなった「カイト」を聴いても、来年こそは開かれるであろうオリンピックの開会式に5人で出てきて歌うんじゃないかと思ってしまうほどだ。
でも、年末のカウコンを終えたらきっと大野くんは休止に入り、他のメンバーはそれぞれで活動していくことになるのだろうと思うと、あと数週間でその現実が訪れるのだと考えると、喪失感がデカすぎる。
曲というよりも休止する嵐への想いばかりを語ってしまったけれど、これまでの彼らに感謝を込めて大晦日のライブをぜひとも観たいと思う。
17位 teto「夏百物語」
11/11発売、配信シングル。
このバンドを知るのが遅すぎた。
僕の知らないところで、こんなに爽やかで懐かしく新しい曲が生まれていたなんて。
tetoの奏でる、無邪気さが漂う昔ながらのバンドサウンドが僕の琴線に思い切り触れたのだけど、この曲からは今年の世相を反映したような痛みを感じざるを得ない。
何も考えずとも楽しかった昨年までの夏を回想したこの曲からは、聴いていて苦しくなってしまうほどの切実さが感じられるけど、一番最後の《きっと今年の夏はいつか取り返すから》は、なんて頼もしいフレーズなんだろうと思う。
来年は本当に良い年になるといいね。
18位 リュックと添い寝ごはん「あたらしい朝」
10/2発売、配信シングル。
バンド名が独特だが、このミュージシャンもまたSpotifyのおすすめで知った。
間もなくメジャーデビューを控えている彼らだが、実はまだメンバー全員10代。
初期スピッツを思わせるシンプルで可愛らしいポップサウンドからもその無邪気さが覗えるが、インタビュー記事を見ていると仲の良さが感じられて微笑ましい。
昭和の匂いを感じさせる昔ながらのバンドスタイルを若い子たちが体現しているというのは興味深く、なかなか貴重な存在だと思うのでこのまま長く続いていってほしい。
19位 緑黄色社会「夏を生きる」
7/31発売、配信シングル。
昨年のベストソング記事でも書いたが、インディーズの頃から緑黄色社会を知っている者としてはここ数年の目覚ましい活躍がとても感慨深い。
この「夏を生きる」は緊急事態宣言の最中に制作されたというノスタルジックなポップソング。
どんどん曲の精度が上がっているのも凄いけれど、この曲は今年の夏に初めて一人で越後湯沢に出掛けた時に電車に揺られながら聴いていて、確かに生きている感覚を抱いたことが印象に残っている。
この状況でも幸せを噛みしめながら夏を生き抜けたことが、この曲のおかげで色鮮やかな思い出になったのだ。
昔からリョクシャカを知っていた割に大ファンというほど熱心なリスナーではないけども、この曲は僕にとって大切な1曲になった。
これからも応援しています!
20位 オレンジスパイニクラブ「キンモクセイ」
1/22発売、ミニアルバム『イラつくときはいつだって』収録曲。
これもSpotifyのおすすめから見つけて気に入った曲のひとつ。
クリープハイプを思わせるボーカルやメロディーの乗せ方が印象的だが、サビの《最高 あんた最高》のところは最初期のサザンオールスターズを感じてしまった。
わかってくれる人、いるかしら…?
このインディー感というか、ポップでありながらサブカルっぽくもある雰囲気がたまらないね。
最高、この曲、最高。
ここまで長々と #ベストソング2020 を綴ってまいりましたが、いかがでしたか?
大変な1年だったけれど本当に良い曲に沢山めぐり逢えたとしみじみ実感しているし、来年はグッドミュージックと共にもっと素敵な1年にしたいなと思えました。
来年のベストソング記事では洋楽編も新設しようかな。
長いテキストでしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!


