Mr.Childrenの2ndアルバム『KIND OF LOVE』の感想記事です。
収録曲
- 虹の彼方へ
- All by myself
- BLUE
- 抱きしめたい
- グッバイ・マイ・グルーミーデイズ
- Distance
- 車の中でかくれてキスをしよう
- 思春期の夏~君との恋が今も牧場に~
- 星になれたら
- ティーンエイジ・ドリーム (Ⅰ~Ⅱ)
- いつの日にか二人で
基本情報
▪1992年12月1日発売
▪TOY′S FACTORY
▪最高13位
初期の代表作
今回取り上げるのはMr.Childrenの2ndアルバム。
フルアルバムとしては初の作品です。
初期の名曲「抱きしめたい」が収録されているというのがやはり最大のトピックでしょう。
アルバムそのものも未だに高い人気を誇っており、ブレイク前の代表作といって差し支えないと思います。
それを裏付けるのがこのアルバムの尋常ではない売れ行き。
リリース当初はヒットに至らなかったものの、94年の大ブレイク後に旧作が軒並みチャート上位に再浮上した際、最も売れたのが今作だったようです。
オリコンに159週ランクインする驚異的なロングヒットの末、96年になんとミリオンセラーを達成しました。
個人的にも、それだけのことはある名盤だと感じます。
若さ溢れるポップスの名盤
個人的にミスチルを好きになったのは中2だった2012年の夏でした。
その年の秋までには一気にアルバムを揃えて四六時中聴きまくっていたのですが、当時は『深海』や『BOLERO』などロックで暗めなMr.Childrenを好んでいたので、今作の良さに目覚めたのはしばらく経ってからでした。
しかし今になって思うと、これは名盤ですよ。
デビュー作である前作『EVERYTHING』で見せていたレトロなポップサウンドをさらにブラッシュアップさせたようなイメージで、ソングライター桜井和寿とプロデューサー小林武史の手腕がこれでもかと光っています。
「グッバイ・マイ・グルーミーデイズ」に代表されるように今作にはラブソングが多く、その歌詞からは若くて溌剌とした雰囲気が漂ってきますが、意外といろいろな曲調にトライしていて聴き応えも抜群です。
エモーショナルなパワーバラード「抱きしめたい」の素晴らしさは言うまでもないですが、他にも良い曲が沢山揃っています。
120%エルヴィス・コステロな「虹の彼方へ」のキャッチーさと疾走感にいきなり惹きつけられ(この曲の完成形は96年の『FAN』出演時のテイクだと勝手に思っています)、続く「All by myself」はちょっぴり陰のあるファンク調、「BLUE」や「Distance」では抑えたメロディーとアレンジの上質さに早くも成熟した空気が漂います。
JENさんがボーカルを取った「思春期の夏」はカントリー風でなかなかに異質な雰囲気ですが、これも良いアクセントになっていますね。
そして何といっても「星になれたら」の名曲ぶり。ベスト盤にも選出された人気曲ですが、キャッチーで力強いメロディーとグルーヴ感、そして何よりまっすぐな歌詞が聴き手に勇気を与えてくれます。
良い曲しかないですね…!
少し大人になるとより沁みる
先ほども述べたように初めて聴いた時はややピンと来ない部分もあったのですが、このアルバムは時を経て大人になってから聴き直すと非常に沁みるんですよ。
僕の大好きな1曲「ティーンエイジ・ドリーム (Ⅰ~Ⅱ)」がその象徴たるナンバーでして、《置き忘れたままのteenage dream もうあの時は戻らないけど 今もこの胸に焼きついたまま》というフレーズは10代を終えてから聴くと妙に刺さり、深く染み渡るものがありました。
そんな感傷に浸りつつも、これからの人生をより楽しく素晴らしいものにしようと決意させてくれた大切な歌なんです。
「星になれたら」の前向きなエネルギー感にも幾度となく救われました…
最後に
こうして振り返ると、この時期ならではの等身大でポップな名曲が沢山詰まっていることに改めて気づかされました。
大ブレイク以降のMr.Childrenとは違った味わいながらも、実にエバーグリーンな名盤だと感じます。


