L⇔Rの4thアルバム『LAND OF RICHES』の感想記事です。
収録曲
FACE-A
- LAND OF RICHES-1 [ランド・オヴ・リッチズ1]
- NOW THAT SUMMER IS HERE [君と夏と僕のブルー・ジーン]
- AMERICAN DREAM [アメリカン・ドリーム]
- CRUSIN′ 50~90′S [クルージン]
- CIRCLING TIMES SQUARE [さよならタイムズスクエア]
- RED & BLUE [レッドアンドブルー]
FACE-B
- THINGS CHANGE~
- EQUINOX [イクイノックス]
- TELEPHONE CRAZE [テレフォン・クレイズ]
- CAN′T SIT DOWN [エディサンセット & ブレイザーズのテーマ]
- U-EN-CHI [遊園地]
- LAND OF RICHES-2 [ランド・オヴ・リッチズ2]
基本情報
▪1993年12月20日発売
▪ポリスター
▪初登場47位
L⇔Rの深い魅力
今回のアルバム感想はちょっとマニアックなところへ踏み込みます。
僕の大好きなL⇔Rの4thアルバムです。
L⇔Rというポップスグループをご存知の方は、もはや一部のJ-POPファンに限られるのではないかと思いますが、僕の音楽趣味において彼らの作品は非常に重要な存在なのです。
中学・高校時代にかけてはほぼJ-POPだけを聴いていた僕ですが、2017年ごろまでにメジャーどころはある程度まで掘り進められたので、そのくらいの時期から音楽の聴き方がガラッと変わります。
これまで聴いてこなかった最新のヒットチャートを熱心に追うようになり、同時に少しずつ洋楽にも触れるようになったのですが、だいぶ自発的に聴く機会が減った90年代邦楽ではL⇔Rの魅力に開眼しました。
もとは2015年頃に『Last Roll』というベスト盤を手に取っていたのですが当時はピンと来ず、そのハイレベルなポップサウンドに引き込まれるようになった時には、黒沢健一さん(Vo.)が既に逝去されていました…
「Bye Bye Popsicle」などの名曲に象徴される、さながら遊園地のように賑やかに作り込まれたサウンドメイキングはともすれば前時代的な見方をされるのかもしれませんが、僕の感性には強くフィットしました。
この曲が入った1st『Lefty in the Right [左利きの真実]』は新人ミュージシャンの域を超えたあまりの完成度に圧倒されましたが、今回ご紹介する『LAND OF RICHES』は個人的にそれと同じくらい好きなアルバムです。
『LAND OF RICHES』が導いてくれた洋楽の世界
なぜこのアルバムなのかというと、僕がここ1~2年で古い洋楽を聴き漁るようになるきっかけを生んでくれたからなのです。
もちろんまだ洋楽ニワカですし、現在進行形でSpotifyを駆使して未知のミュージシャンやジャンルに次々とハマっている最中ですが、その大きなきっかけとなったのは他でもない、アメリカをテーマにしたブレイク前夜のアルバム『LAND OF RICHES』です。
アメリカンカントリーやジャグバンドミュージックといったほのぼのとしていて情景が浮かんでくるような音楽を大好きになったのは、紛れもなく本作、ひいては収録曲である「AMERICAN DREAM」のお陰です。
余談ですが、そこから派生して古き良きアメリカンカルチャーにも興味が湧いてきて、2020年8月に埼玉県入間市のアメリカ村「JOHNSON TOWN」を訪れるまでになりました笑
コロナ終息後は本場アメリカにも行ってみたいな。
アメリカの原風景が感じられる名盤
本作はデビューから在籍していたポリスターでの最後のフルアルバムで、翌1994年以降はポニーキャニオンに移籍して「HELLO, IT′S ME」「KNOCKIN′ ON YOUR DOOR」といった売れ線のヒット曲を世に放つようになります。
このため、ポリスター時代がややマニアックでポニーキャニオン移籍後はヒット性が強い、という認識が持たれているように思いますが、僕はポリスター期の洋楽オマージュやマニアックさが大好きです。
なかでも本作は実に素晴らしいアルバムです!
活動末期までライブの定番となっていたスケール感のある表題曲「LAND OF RICHES」、The Beach Boysへの深い愛情を感じるドリーミーなポップソング「NOW THAT SUMMER IS HERE」、上述のように僕がオールディーズやアメリカンポップスを漁るきっかけになった「AMERICAN DREAM」という名曲3連発はいきなり圧巻。
この時点でもう僕の気分はのどかなアメリカの田舎町です。
嶺川さんがボーカルを務めた「CIRCLING TIMES SQUARE」や荘厳なクリスマスソング「RED & BLUE」、ポニーキャニオン期にも通じるキャッチーな「CRUSIN′ 50~90′S」「TELEPHONE CRAZE」といった中盤も粒揃いですが、このブロックの白眉はやはり一世一代の名バラード「EQUINOX」。
張り詰めた空気感が生み出す美しい旋律と健一さんのボーカルにはいつ聴いても息を呑みます。
名曲揃いですね…
終盤の「U-EN-CHI」はL⇔Rの代名詞のようなタイトルに思えますが、秀樹さんの儚げなボーカルが美しいバラードナンバー。これもノスタルジックで素晴らしい曲ですね。
最後を飾る「LAND OF RICHES-2」は1よりもピアノポップな側面が強いものの、甲乙つけ難い出来。
全体を通してアメリカの原風景が脳裏に果てしなく広がってくるような、ロマンに溢れた色鮮やかな名盤だなと改めて感じます。
僕の音楽嗜好に多大な影響を及ぼしたという意味でも、個人的ながら偉大なアルバムだと実感しますね。
今回は語り過ぎました、すみません!笑


