Earth, Wind & Fireの9thアルバム『I Am』の感想記事です。
収録曲
01. In the Stone
02. Can’t Let Go
03. After the Love Has Gone
04. Let Your Feelings Show
05. Boogie Wonderland (with The Emotions)
06. Star
07. Wait
08. Rock That!
09. You and I
基本情報
▪1979年6月16日発売
▪ARC / コロムビア / レガシー
▪全米3位
Earth, Wind & Fireの旨味が凝縮された名盤を…
久しぶりのブログでは、アフリカ系アメリカ人による世界的ファンクバンド・Earth, Wind & Fireの大名盤を。
EW&Fはファンクを筆頭にR&B、ソウルミュージックやジャズ、AORなどの要素を融合した多彩な音楽性、そしてモーリス・ホワイトとフィリップ・ベイリーによる美しいハーモニーが特徴的なバンドですが、今回取り上げる名盤『I Am』(邦題 “黙示録”) には彼らの魅力がこれでもかと詰まっているように感じます。
そもそも若い世代だとEW&Fをあまり知らない、馴染みがないという人もいらっしゃるかと思いますが、分かりやすいところだと、J-POPのトップバンドの地位を築いたOfficial髭男dismもEW&Fから多大な影響を受けている旨を公言しています。
具体的には「ESCAPADE」の間奏のスキャット、「Stand By You」のライブバージョンのイントロなどで彼らの作品をオマージュしていて、EW&Fのいくつかの有名曲と聴き比べるとなかなかに興味深いです。
加えて、このアルバムには入っておりませんが、ほぼ同時期に発表された1970年代を代表するディスコチューン「September」などを耳にしたことがある人も少なからずいるのではないでしょうか?
EW&Fの金字塔たる傑作アルバム
そんなEW&Fの中でも個人的に大好きなアルバムがこの『I Am』です。
当時は無名だった世界的プロデューサーのデヴィッド・フォスターらを制作に迎えたことで、全体的に従来のブラックミュージック的な要素をうまく残しつつも、AOR色を程よくブレンドしたキャッチーな仕上がりになりました。
TOTOのスティーヴ・ルカサーとスティーヴ・ポーカロが演奏に参加しているというトピックも見逃せません!
ロマンティック極まるメロディーと編曲が絶品な大名曲「After the Love Has Gone」はまさにデヴィッド参加の賜物というべきでしょう。
他にも、有名どころでは「Boogie Wonderland」に代表されるダンサブルなディスコナンバーも存在感を放っていて、同時期の代表曲である「Fantasy」や「September」を思わせる「Can′t Let Go」もノリの良いキラーチューンといえます。
というか冒頭3曲の流れがあまりにも神懸かりすぎている…。
レコードにおけるB面も前半よりは地味ながらも充分すぎる良曲が揃っていますし、何よりアルバムの流れが淀みなくとても聴きやすいです。
AORサウンドを取り入れて時代に迎合しつつも、従来のEW&Fの持ち味を存分に生かすことでトータルでの完成度も抜群な傑作に仕上がったのがこの『I Am』というアルバムだったのだと思います。
彼らのアルバムは後追いで一通り聴きましたが、やはりこの辺りの時期が聴いていていちばん充実感を覚える作品が揃っていますね。
ぜひ若い世代にも…
EW&Fって僕らからすると完全に親世代の音楽かなと思うのですが、決して古臭くなくいつの時代にも通用するような普遍性に溢れた名作揃いだと感じますし、それこそ先述の「September」を筆頭にTikTokなんかでバズる可能性も大いに秘めているんじゃないかなと。
サブスクの普及によって手軽に過去の名作に触れることができるようになった今、ぜひともEarth, Wind & Fireの音楽が若い世代にも広まっていってほしいなと願います。
Official髭男dismの音楽に魅力を感じる方には特にオススメです!


