今回の記事では、2017年リリースの名曲の数々を振り返っていきます!
いくら僕の守備範囲だけとはいえ、2017年に聴いた全ての楽曲をアルバム曲やC/Wの隅々まで取り上げる…というのは流石に無理があるということで、今回は1アーティストにつき1曲、計20曲を厳選して“紹介”していくスタイルに決定しました。
順位は一応つけたけれど、あくまでも便宜上ということで。
それでは1位からまいりましょう!
1位 Mr.Children「himawari」
7/26発売、CDシングル。
渾身の超大作アルバム『REFLECTION』を経て、より逞しくなったバンドのポテンシャルを更にグッと引き上げた大名曲。
バラードではあるが衰え知らずのメロディーに加えて剥き出しの生々しいロックサウンドが涙腺を刺激すること。
イントロから力強いバンドサウンドが展開し、曲の盛り上がりに比例して田原ギターの存在感がとんでもなく大きくなっていく。
Cメロを経て間奏で暴れまくるギターのエモさはMr.Childrenにとって新境地といっていいかも。
重厚なバンドサウンドと、一歩引いているものの疾走感を見事に生み出したストリングスとの絡み合いは特筆モノ。
伊達に売れ続けていない、常に進化し続けるモンスターバンドの偉大さを改めて感じた。
個人的な話になるが、この年の年末に祖父が他界するという出来事を経験したことで、《想い出の角砂糖を涙が溶かしちゃわぬように 僕の命と共に尽きるようにちょっとずつ舐めて生きるから》というフレーズが強く刺さった。
この曲の趣旨からは逸れるけども、高齢ながら今も元気に生きている2人の祖母には沢山孝行していきたいなとも心から思った。
最後に、ライブこそ行けなかったけど、素敵な25周年をありがとうございました!
2位 ASKA「しゃぼん」
2/22発売、アルバム『Too many people』収録曲。
この曲が作られた当時のASKAは、きっと孤独だったのだろう。
かつて一世を風靡した大スターが薬物事件を経て全てを失い、その時に見た光景や感じた想いがあまりにも真っ直ぐ、リアルにこの曲に反映されていると思う。
活動再開後のインタビューでは事件の後に引退も考えたと語られており、相当に追い詰められていたことが窺える。
それだけに暗くて重たいが、力強くしなやかなメロディーなのだ。
新境地ともいえる最後の男臭いシャウトを聴いた時には、鳥肌が立たずにはいられなかった。これが全身全霊の絶唱か…。
暗闇から曲の展開とともに少しずつ光を取り戻していくさまを表現したMVも見事。
ここで個人的な話を。
今幸せなのか苦しいのかを自問自答する歌詞は、ふとした病気によってこれまで過ごしていた環境から離れなくてはならず、孤独な闘いを強いられ続けた僕の心に重なった。
受験というタイミングも重なったことで気持ちがどん底にあり過ぎて、祖母や親戚や友達にすら会えない、あるいは会えたとしても心からの喜びは得られない、そんな状況が数年間続いたのだ。
そうした寂しく苦しい心境とともに『Too many people』を聴き、この曲を毎日のように繰り返し聴いては自らを鼓舞した。
ASKAさんには、よくぞ帰ってきてくれた、再び僕たちに素晴らしい歌を届けてくれてありがとう!と心から叫びたい。名曲!
3位 あいみょん「君はロックを聴かない」
自身が敬愛する浜田省吾の「青空のゆくえ」のワンフレーズがアレンジに引用されていることもあるけど、それこそ90年代や00年代のJ-POPを思わせるようななんて素晴らしいメロディーなんだ!と。
それだけでもうこの曲の虜になってしまったのだが、歌詞もまた良い。
自分の好きな音楽を大切な人(恋人に限らず、家族にも友達にも適用できると思う)に聴いてほしい!という、音楽好きなら共感し得る普遍的なテーマ性だ。
僕もまた、そうした体験をこの曲によってさせてもらった。
この前久々に中高時代の親友と会ってカラオケに行き、それは楽しく幸せなひとときだったのだけど、この曲を歌ったところ「良い曲だね!」と好意的な反応をもらい、数日後の彼のSNSには「やたろに教えてもらった『君はロックを聴かない』、最高すぎる」というコメントが投稿された。これは嬉しかった!
かくして、この曲も僕の青春を彩る大切な1曲になったのである。
「ベストアルバム2017」の記事にも書いたけど、欲しくてたまらず衝動買いした収録アルバム『青春のエキサイトメント』も文句なしの名盤!
4位 中島みゆき「慕情」
僕はアルバム『相聞』で初めて聴いたんだけど、貫禄の名曲が揃った中でもやはりこの曲が一番かなと。
熟年者の視点で描かれた“愛の形”がドラマティックなメロディーに乗せて歌われている。
みゆきさんが歌う愛の歌は説得力と深みが違う…と言いつつ、まだこの歌詞の全てを理解するには若すぎると思うので、この曲が本当に響くのはそれこそ人生の折り返し地点に立ってからなんだろうなぁ。
一生聴き続けたい名曲。
5位 桑田佳祐「杜鵑草 [ほととぎす]」
8/23発売、アルバム『がらくた』収録曲。
桑田佳祐ソロデビュー30周年を飾るアルバム『がらくた』は多彩な名曲が揃ったけれど、僕の一番のお気に入りはベタにこの曲。
男女の別れを歌ったスローバラッド。シンプルにピアノメインの楽曲なんだけど、随所に入るエレキギターやシンセの音色が宇宙のような世界観を演出しており、結果としてこれまでにないタイプの新たなバラードが生まれた。
シンプルゆえにとにかく切なく、一音一音がずっしりと響き、迫ってくる。
この曲を『がらくた』で初めて聴いたのが就寝前の時間帯だったんだけど、暗闇の中で聴いたら何だか泣けてきちゃった。
でもこの歌詞の本当の意味を実感できるのはやはりもっと歳を重ねてからなのだろうと思う。
6位 スキマスイッチ「ミスターカイト」
9/13発売、CDシングル『ミスターカイト/リチェルカ』両A面曲。
セルフカバーアルバムやリアレンジライブといったイレギュラーな活動を経てついに出た待望のニューシングル1曲目。
翌2018年にリリースとなったこれまた待望のオリジナルアルバム『新空間アルゴリズム』では従来のスキマスイッチらしさが詰まった安定感のある楽曲が多かったが、その中でこの「ミスターカイト」はなかなかに変則的な構成の曲となっている。
A,Bメロは極めて音数が少なく、言葉が詰め込まれた字余りのスタイルで、日々の通勤風景と冷めきった主人公の心情が描かれている。
そこから急速にテンポアップしていき、スキマスイッチらしい広がりのあるキャッチーなサビへと移行して前向きで力強いフレーズが並ぶ(それを踏まえて最後は日常に戻る)が、その緩急が実に見事。
陰あっての光というか、ただ前向きなだけではなく敢えて両者を対比させることでどちらの側面もリスナーにより響くものになっていると思う。
いつもの楽曲とは異なるので一聴して違和感を感じなくもないが、慣れてくると歌詞含めて非常にグッとくる。深い曲だなぁ…。
7位 銀杏BOYZ「エンジェルベイビー」
曲を聴くために見ているのにあまりのハチャメチャさに最初の頃は曲が頭に入ってこなかった…笑
遅ればせながらこの曲で銀杏BOYZを初めて知ったんだけど、何とも眩しくてエモーショナルで素晴らしい曲!
真っ直ぐで熱い歌詞とメロディーの良さを純粋に感じられる楽曲で、普通にヒット性もある
僕は歌詞にあるような衝動的な青春は今に至るまで過ごしていないのだけど、この曲を聴けば何かそういうのも良いなぁと思える。
そしてロックンロールで世界は変わる、これは僕も信じている。
8位 SHISHAMO「明日も」
SHISHAMOに関しては昨年ごろに前作『SHISHAMO 3』を聴いていたが、その時点で飛び抜けて良い印象は持てなかったのが正直なところだった。
しかしこの「明日も」は初聴きの段階でグッとくるものがあり、続けてアルバムも借りてみたら、目に見える飛躍が感じられて感動した。
シンプルな3ピースのロックサウンドからホーン等の装飾音も積極的に導入したポップサウンドへと舵を切ったことで、バンドの持つ旨みがより引き出されたように感じたのだ。
そんなSHISHAMOの躍進の象徴というべきこの曲、メロディーやアレンジの勢いと同等かそれ以上に、“ヒーロー”に会いにいくために日々を懸命に生きる人々の姿を描いた歌詞が素晴らしい。
歌詞に登場する学生から社会人まで、悩んだり葛藤している全ての人に響く応援歌だと思う。
僕にとっての“ヒーロー”も当然居るわけで、なかなか会える存在ではないけど僕と同じように毎日を懸命に生きている、そんな等身大の“ヒーロー”に自分を重ねて頑張っている日々なのでこの歌詞は本当に響く。
手を抜けないキツい勉強だって、《明日の自分のためだと思えばいい》んだ。
この曲を支えに、これからも挫けずに毎日頑張っていきたいと思う。
9位 BUMP OF CHICKEN「記念撮影」
日清カップヌードルのCMソングとして大量オンエアされたこの曲、軽めの打ち込みを使ったり強烈なサビが無かったりと、過去の名曲達と比べるとインパクトは薄い。
一聴するといつものBUMP OF CHICKEN(『RAY』以降のイメージ)なんだけど、じっくり聴いていくと実に深みのある曲だなと思える。
複数回出てくる《終わる魔法》というフレーズはおそらく青春時代のことで、《迷子のままでも大丈夫 僕らはどこへでもいけると思う》と繰り返される。
コーラやシャッターのくだりで描かれている青春の先に《レンズの向こうの世界》にある現在進行形の想いが綴られるのだが、切ないながらも前に進む勇気をくれるフレーズばかり。
多分この歌詞の本当の意味を実感できるのって青春時代が終わっていく頃だと思うんだけど、その時に僕はこの曲をどう捉えるのだろう。
楽しかった思い出を胸に、堂々と未来へ歩んでいける自分でありたいな。
10位 高橋優「虹」
『熱闘甲子園』のテーマソングだけに熱度の高いロックな応援歌に仕上がっており、力強いサウンドに高橋優らしい言葉数の多い歌詞、6分に迫る長さといった要素が効果的に響く名曲だと思う。
《奇跡を待ちはしないよ それを起こしに行くんだろう》というフレーズには勇気をもらった。
11位 SEKAI NO OWARI「RAIN」
7/5発売、CDシングル。
個人的に一時期セカオワから離れていたこともあったんだけど、この曲には久々にやられた。
小林武史がアレンジに関与し、ピアノやストリングスによる煌びやかな音像が楽曲の優しいテイストを見事に引き立てている。
国宝級のメロディーの美しさに加え、特筆すべきはFukaseの歌声の透明感。
これまで以上に包容力を増した繊細で透き通るようなボーカルがこの曲を極上の名曲たらしめていると思う。
いつになるのか分からないけれど、次のアルバムが非常に楽しみだ。
12位 [Alexandros]「SNOW SOUND」
2/1発売、CDシングル『SNOW SOUND/今まで君が泣いた分取り戻そう』両A面曲。
[Alexandros] は基本的に洋楽テイストの強い楽曲が多いイメージだったが、この曲はJ-POPらしい疾走感が強調されたキャッチーなウィンターソング。
難解で高度な音楽性ばかりではなく極めて分かりやすいJ-POPに飢えている皆さん、ぜひ聴くべし。
13位 イトヲカシ「スタートライン」
6/21発売、アルバム『中央突破』収録曲。
スタート地点に立つ全てのリスナーを鼓舞するような、勢いのあるストレートなポップロックナンバー。
基本的には若者に向けたメッセージソングと思われ、ひたすらに真っ直ぐなリリックに胸を打たれる名曲だ。
14位 平井堅「ノンフィクション」
6/7発売、CDシングル。
シンプルなアレンジながらも凄まじい情報量と気迫を感じ取れるが、その要因はやはり歌詞だろう。
亡き友人に会いたい…という内容が繰り返されるので当然パーソナル性が強く内省的な曲だが、《みすぼらしくていいから 欲まみれでもいいから》《正しくなくていいから くだらなくてもいいから》というフレーズは今を生きる全ての人へのメッセージとして強調されている。本当にその通りだと思う。
みすぼらしい事を恥じ、正しくあるべき事にとらわれ過ぎて、くだらない事から目を背けようという生き方になりがちだった自分にも強く響き、初めて聴いた時には身につまされる思いがした。
心が震えまくる素晴らしい1曲でした。
15位 Base Ball Bear「SHINE」
4/12発売、アルバム『光源』収録曲。
ギタリスト湯浅さんの脱退劇をもプラスのエネルギーに変え、生み出した渾身のアルバム『光源』より僕が最も気に入っている曲がこちら。
歌詞もメロディーも勢いのあるバンドサウンドもとにかく若くて爽やか。
ボーイミーツガールというか青春を感じさせる歌詞のフレッシュさはそれこそ3rdアルバム辺りまで戻ったような感覚があるけど、2コーラス目で過去を回想する描写に切り替わる辺りに等身大の小出祐介を感じるし、サウンドもその頃より遥かに逞しくなっている。
歩みを止めず進化し続けるBase Ball Bear、これからも楽しみだ。
16位 SHE’S「Blinking Lights」
12/6発売、アルバム『Wandering』収録曲。
このバンドはたまたまYouTubeで楽曲とアルバムトレイラーを視聴したところ、そのメロディアスさにやられた。
ピアノロックとカテゴライズされているように、アッパー・バラードを問わず旋律の美しさに息を呑む。
その中でも特に気に入ったこの曲の多幸感たるや。
SHE’S、これからも作品が出れば欠かさずにチェックしていきたい。
17位 スピッツ「1987→」
7/5発売、シングルコレクション『CYCLE HIT 2006~2017 Spitz Complete Single Collection』収録曲。
この曲はシングルコレクションの最後に収録された新曲3作のうちの1つ。
タイトルからも分かるように結成当時を思わせるビートパンク調のロックナンバーで(アマチュア時代の楽曲「泥だらけ」が元になっているとのこと)、デビュー前の彼らが影響を受けていたTHE BLUE HEARTSを彷彿とさせるバンドサウンドが印象的。
勢いで聴き通せる良作だけれど、過去の映像が随所に挿入されたMVも併せて見ると感動的なものがある。
衰え知らずのベテランバンド、これからの活躍も期待しています!
18位 藤巻亮太「北極星」
9/20発売、アルバム『北極星』収録曲。
そんな新作アルバムの世界観を象徴する表題曲も然り、派手に盛り上がるキャッチーな曲は無いけれど、どのナンバーを聴いても穏やかな中に感じられるヒーリング効果が素晴らしい。こういう音楽には滅多に出逢えるもんじゃないよなぁ。
いつか星がよく見える場所に行って、満点の夜空を見上げながらこの曲を聴いてみたい。
19位 コブクロ「HELLO, NEW DAY」
5/24発売、CDシングル『心』C/W。
ベースとエレクトロな音で抑えめに始まるA,Bメロを経て、サビではガツンとしたバンドサウンドが炸裂する…という緩急が面白いアメリカンなロックチューン。
全編に渡って力強く鳴り響くエレキギターのサウンドが渋くてたまらない。
昨年はシングルのリリース直後に家族で軽井沢へ行ったんだけど、カラッと晴れた新緑のドライブ中に流したこの曲は最高でした!
20位 never young beach「SURELY」
7/19発売、アルバム『A GOOD TIME』収録曲。
#ベストアルバム2017 の記事にも書いたけれど、2018年春にふと立ち寄った地元の電気屋さんのWALKMANを試聴したらふとこの曲が流れてきて、これは良いぞ…と確信した数日後には気付いたらアルバムを買っていた。
シティポップのようなオシャレさとカラッとしたウエストコーストの要素が混ざり合い、ちょっぴりレトロさも加わった独自の音楽性が最近の嗜好にドンピシャ。
この曲やアルバム『A GOOD TIME』を聴くと、サザンオールスターズやTUBEの曲を聴いた時と同じくらい海に行きたくなる。
派手な曲はないのに、ひとたび聴くといろんな情景が浮かんでくるのは間違いなく新たな形のエモさといっていいでしょう。
今年の夏は彼らの曲とともに過ごしたい!
当記事は以上となります。ここまで読んでくださりありがとうございました。
今年も素敵な楽曲に沢山出逢えますように!


