どうもこんにちは、やたろです。
本日のブログは! 年末恒例企画の最新版「ベストソング2024」をお届けします!
今年は楽曲・アルバムともに大豊作と言っても差し支えないほど充実した作品が揃ったため、我ながら相当に濃密なラインナップとなりました…!
例年通り、このシリーズを継続させてもらえる環境に感謝ですね。
ルールとしてはこれまでと同様に、年内リリースの新たな楽曲を30作に厳選してランキング形式で発表していくスタイルで、1アーティストにつき1曲の選定で順位は便宜上…というところも過去記事を踏襲しています。
それでは少し早いですが、最高の1年の締め括りに珠玉の30曲を振り返ってまいりましょう!
1位 コブクロ「RAISE THE ANCHOR」
9/4発売、アルバム『QUARTER CENTURY』収録曲。
私にとって2024年は、コブクロの活動を追うことが例年以上に音楽趣味の軸となり、当ブログをはじめとする発信活動の原動力にもなった特別な1年である。
沢山のファン仲間と知り合いオフ会にも参加し、待望のニューアルバム『QUARTER CENTURY』を隅々まで味わい尽くし、ブログ記事に対し小渕さんご本人から真心溢れるコメントを頂戴し(!!)、ライブ会場にて番組のインタビューに応じる形で地上波デビューを果たし…印象的なトピックスを挙げれば枚挙に暇がない。
そうした本年を象徴する作品こそ、傑作アルバム『QUARTER CENTURY』でありリードトラック「RAISE THE ANCHOR」なのだ。
アルバムを通して感じられる勢いに富んだバンドサウンドはこの「RAISE THE ANCHOR」も例外ではなく、四半世紀の軌跡と未来への決意が力強く響き渡る名アンセムに仕上がっている。
周年記念曲という括りでは過去にも「時の足音」「晴々」といった大名曲が存在するが、それらとはベクトルが大きく異なり、旅の通過点をイメージしたハングリーなマインドが頼もしい。
個人的には昨年の春ごろ、同アルバムに収められた楽曲「Mr.GLORY」に勇気をもらう形で長く沈んだ “深海” を抜け出し、アクティブな毎日を取り戻しつつあったが(#ベストソング2023 参照)、その先に待っていた景色こそ「RAISE THE ANCHOR」に描かれている航海だったのだ。
1998年が起点という、紛れもなくコブクロと同じ時代を歩ませていただいている事実に誇りを感じながら、今を生き切りたい。
2位 スキマスイッチ「Lovin’ Song」
2/21発売、CDシングル。
私事で恐縮だが、今年3月をもって4年間通った大学を無事に卒業することができた。
在学中に数多の困難を経験する中で、本当に沢山の方々の支えがあってこそ辿り着けた今なのだと身に沁みて感じるに至った。
小学校卒業の際にはコブクロ「君への主題歌」、中学校の卒業時はGLAY「とまどい」、高校を辞めねばならないタイミングではウカスカジー「春の歌」…その時どきでさまざまな名曲たちがテーマソングの如く鳴り響いた。
では大学卒業の節目には?というと、この「Lovin’ Song」とともにこれまでの歩みやいろんな人への想いを噛みしめ、卒業式を迎えた記憶が鮮烈に焼き付いている。
この曲はドラマ『おっさんずラブ -リターンズ-』主題歌としてスキマスイッチが贈る渾身のラブソングであり、卒業や門出とは本来何ら関連性のない楽曲だが、私にとって《ありったけの愛の言葉》とはこれまでお世話になった全ての人に届けたい感謝の意である。
たとえ制作サイドの意図とは異なる響き方だったとしても、上述のタイミングで出逢ったことで、私の人生の節目を印象づける名曲となったのだ。
夏にリリースとなったニューアルバム『A museMentally』もスキマスイッチらしさの詰まった会心の名盤で、「全力少年」のアンサーソングというべき「逆転トリガー」や、KANさんへのレクイエム「魔法がかかった日」など多彩な名曲揃い。
3位 離婚伝説「まるで天使さ」
8/21発売、配信シングル。
2024年のJ-POPシーンを語る上で個人的に外せないのが、今回ご紹介する離婚伝説の存在だ。
彼らは今年メジャーデビューしたばかりのポップスデュオで、マーヴィン・ゲイの名盤 (『Here My Dear』の邦題) に由来するユニット名は瞬時に記憶に残るものだった。
メロウでどこかノスタルジックなラブソングが揃った1stアルバム『離婚伝説』、アニメタイアップが付いた「本日のおすすめ」の勢いのままに、夏にリリースされた「まるで天使さ」はこれまでの最高傑作を更新するかのような瑞々しさに満ちている。
盛夏…というよりは晩夏に近いタイミングでこうしたサマーチューンがリリースされるのも珍しいが、シティポップリバイバルの今こそ普遍的な名曲として広く認知されることを願って止まない。
4位 Billy Joel「Turn the Lights Back On」
2/1発売、配信シングル。
今年1月、東京ドームにて一夜限りの来日公演を成功させたビリー・ジョエルから、実に17年振りとなる新曲リリースの報が届いた。
1993年のアルバム『River of Dreams』を最後に新作を発表することから遠ざかっていたビリーが、共同制作者のフレディ・ウェクスラーに触発される形で久しぶりに楽曲を書き上げたのだ。
2月1日のリリースを心待ちにし、ついにその日は来た。
Spotifyで再生した途端、心を揺さぶる力強い歌唱とピアノの伴奏に胸を打たれ、ビリーの健在ぶりを心から実感した。
彼の作品を幼い頃から聴き続けてきただけに、新曲リリースの瞬間に立ち会えたことには感慨もひとしおである。
比較的シンプルなアレンジでありながらも、「Piano Man」や「Honesty」にも劣らない力強さを持つ名バラードだと感じさせる仕上がり。
このまま本格的なアルバム制作に漕ぎ着けてほしいと思いつつも…焦らずゆっくりとお待ちしております。
5位 Official髭男dism「Get Back To 人生」
7/24発売、アルバム『Rejoice』収録曲。
藤原さんのポリープ療養を経て昨年末より本格的に動き出したOfficial髭男dismから、今夏ついにニューアルバム『Rejoice』が届けられた。
お馴染みの既発ヒットシングルと新曲が絶妙なバランスで共存しており、音を奏でる喜び(=Rejoice)に満ち溢れた名盤であることは言うまでもないが、とりわけ収録曲の「Get Back To 人生」には活力をもらった。
ヒゲダン印のファンキーなバンドサウンドに乗せ、挫折からのリスタートを宣言するかのような力強い歌詞が響いたのだ。
《ちゃんと感はもう捨て去る》《あくまで自分ペースで》…頑張りすぎずとも目の前の一つひとつをコツコツ積み上げることで人生を拓ける、という学びもとい自信がついた今の私にとって座右の銘にしたいフレーズである。
Official髭男dismの皆さまにおかれましても、どうか無理なくこれからの音楽活動を喜び楽しまれてください。
6位 Mr.Children「in the pocket」
8/30発売、配信シングル。
今年はMr.Childrenのライブを初めて生で観る機会に恵まれ、それはもうロックバンドとしての底力を感じさせる圧倒的なステージングだった。
そんな『Mr.Children tour 2024 miss you arena tour』のラストナンバーとして演奏されたのが最新曲「in the pocket」だ。
牛尾憲輔氏を共同アレンジャーに招き、近年の楽曲の中ではポップな側面が際立った明るい作風だが、必要以上に華やかな装飾音を加えないところに近年のモードが垣間見える。
現在の私のマインドとシンクロする歌詞も印象深く、《思うようにはならないハプニングの連続でも 分かってる ならばそれを楽しむだけ》を筆頭にこの先自分はどうあるべきかを示してくれる名フレーズの宝庫。
堅苦しく考えず楽しむということに難しさを感じていたかつての自分に、この曲をそっと届けてやりたいな。
7位 秦基博 × Lisa Loeb「Into the Blue」
11/20発売、アルバム『HATA EXPO -The Collaboration Album-』収録曲。
企画作『HATA EXPO -The Collaboration Album-』は秦さんが親交のあるシンガー/ミュージシャンとコラボレートした楽曲を集めた豪華盤となっており、スピッツ草野さんとの「ringo」や、結果的にKANさんの遺作となった「カサナルキセキ」をはじめとして珠玉の共演の数々を堪能できる1枚だ。
個人的なイチオシはアメリカのシンガーソングライターであるリサ・ローブとの新曲「Into the Blue」。
リモート制作を経て東京でのレコーディングが実現したようだが、カントリー的な曲調や全英語詞となっている辺りはリサ寄りというか洋楽テイストが色濃く、新鮮。
洗練されたアコースティックなバンドサウンドと二人の真っ直ぐな歌唱に耳を澄ませば、きっと誰もに爽やかな余韻だけが残るはず。
8位 サザンオールスターズ「ジャンヌ・ダルクによろしく」
9/9発売、配信シングル。
つい先日、来春のアルバムリリースと全国ツアー開催を発表したサザンオールスターズ。
デビュー45年オーバーの大ベテランとは思えないほどの活動量にはいつもながら感服するほかないが、今もなお新たに生まれる楽曲群も余さず素晴らしい。
夏の終わりにリリースされた「ジャンヌ・ダルクによろしく」は、バンドの原点に立ち返ったようなアメリカ南部の色合いを感じさせるロックチューン。
桑田さんのスライドギターが炸裂し、弘さんのドラミングも原さんの強いピアノタッチも存在感を放っていて何とも痛快な仕上がりだ。
《今を生きなきゃ勿体ない 二度や三度のミスなど怖くない》という歌詞には私も勇気をいただき、パリ五輪の民放テーマ曲に相応しい風格を感じた次第である。
桑田さんのラジオで解禁されたばかりの最新曲「桜、ひらり」も一聴しただけで涙を誘われる珠玉の名曲で、今から来年のアルバムリリースが待ち遠しくて仕方ない。
9位 Geordie Greep「Holy, Holy」
10/4発売、アルバム『The New Sound』収録曲。
今年に入り活動停止となったBlack Midiのフロントマン、ジョーディー・グリープがソロデビューアルバムからの先行配信として世に放った「Holy, Holy」は、リスナーをある種の中毒症状に追い込むほどの衝撃を孕んだインパクト絶大な1曲だ。
ラテンミュージック、ジャズ、プログレ…古今東西のさまざまな音楽性を内包したカオスな曲調はどことなくサザンオールスターズを想起させるところがあり、その旨は周囲の音楽クラスタの間でも大いに話題となったほど。
…いやほら、曲調だけなら偶然も考えられるのだけど、MVでジョーディーがボウリングに興じているのを見てしまうと…完全に桑田佳祐にしか聴こえなくなりますね。
アルバム『The New Sound』のカオスさを咀嚼するには私の耳が肥えておらず、未だによく分からない部分も多いが、結局この曲ばかりを狂ったようにリピートしてしまう。
それでいいんだと思う、多分。
10位 米津玄師「さよーならまたいつか!」
4/8発売、配信シングル。
“国民待望の20曲” と言っても差し支えない米津玄師のニューアルバム『LOST CORNER』は、多様な曲調を含んだバラエティ豊かな内容となり、トップミュージシャンの底力を感じさせる傑作として今年のJ-POP界を彩った。
先述のGeordie Greepではないが、正直なところ音楽性の幅広さや膨大な情報量に圧倒されてしまい、楽曲単位での印象の強さはやはりヒットシングルに傾く。
NHKの朝ドラ主題歌となった「さよーならまたいつか!」は親しみやすく耳に残るポップなメロディーが素晴らしく、アルバム収録曲を並べても指折りでヒット曲然としたナンバーだ。
個人的にこの夏から秋にかけて、自らや家族の健康を考えさせられる出来事が続いたこともあり、《100年先のあなたに会いたい 消え失せるなよ さよーならまたいつか!》というサビ終わりの歌詞がリアリティを帯びて響いた。
やがて命が巡り、100年後の未来に行き着いても悔やむことがないように皆で力を合わせ、今を生きなくては…と強く思わされたのだ。
希望溢れる人生のために、どこまでもゆけ。
11位 Champlin Williams Friestedt「Brighter Day」
8/21発売、アルバム『CWF3』収録曲。
元Chicagoのビル・チャンプリン、TOTOのジョセフ・ウィリアムス、北欧出身のプロデューサー/ソングライターであるピーター・フリーステットによるユニットの最新アルバムが到着!
#ベストソング2023 にて紹介した「Carrie」の延長線上にある80’s AORテイストが全面展開した傑作で、どの曲においてもキャッチーなメロディーとドライヴ感溢れるバンドサウンドにカタルシスが溢れる。
ジョセフのハイトーンボーカルが光るリードトラック「Brighter Day」は頭一つ抜けた名曲で、エディ・ヴァン・ヘイレンをオマージュしたピーターの“泣き”のプレイも一世一代というべき聴きどころ。
こうした生のバンドサウンドが貴重な方向性となりつつある今こそ、無二の輝きを放つマスターピースとしてリスナーの心に刻まれるべきだ。
12位 グソクムズ「READY GO-GO」
10/9発売、配信シングル。
秋は一般的に人の五感を刺激する季節とされるが、私の場合も決して例外ではない。
グソクムズの「READY GO-GO」を初めて聴いた10月の休日、偶然出逢ったこの旋律があまりに気持ちよくてつい家を飛び出し、澄み渡る秋空の下で何回もリピートしたことがそのまま忘れられない記憶となった。
ノスタルジーを駆り立てるギターの音色やメロディーラインから、Raspberries辺りの古き良きパワーポップを思い出してしまい一瞬で虜にさせられたのである。
直近のフルアルバム『ハロー!グッドモーニング!』もほぼ同じ方向性で、期待を裏切らない極上の美メロが揃っていてやはりこういうストレートなポップロックには弱いな…と改めて感じたのだった。
ここからグソクムズの活動を密かに追い続けていきたい所存。
13位 Jorge & Mateus, Henrique & Juliano「Xonei」
8/15発売、配信シングル。
ある日突如としてSpotifyのおすすめに出てきたこの曲、何の気なしに再生したら「コブクロがポルトガル語で歌っているのか??」と錯覚する歌い出しに全てを持っていかれ、しばらく曲が頭に入ってこなかった笑
でもよく聴いてみると、セルタネージョとでもいうのか本場ブラジルの空気感を味わえる音像にすっかり心を奪われてしまい、気付けばこの曲が収められたライブ盤『Check-In』ごと延々とリピートしまくる自分がいる。
異国の風を感じるアコーディオンの音色に恍惚としながら、こういう思いがけない作品との出逢いを果たせるストリーミングの有難味も同時に痛感させられた。
14位 マルシィ「アイラブ」
5/29発売、配信シングル。
ストリーミングで音楽を聴くようになり、予想だにしない形で未知の作品に触れる機会が加速度的に増えて久しいが、リリースされたばかりの新譜さえもこんなに容易く掻い摘んでしまっていいのか…と未だに思うほど。
マルシィの「アイラブ」を知ったのも、そうした聴き方の賜物といえるだろう。
2022年にメジャーデビューしており、既にフルアルバムを2作も出しているので新人バンドというには語弊があるものの、楽曲の持つ瑞々しさがひたすらに眩しい。
アレンジ面はsumika辺りに影響を受けていそうなカラフルさ、売れ線J-POPの色合いが感じられ、抜群のヒット性を持つ1曲だ。ぜひ売れて…!
15位 James Sayer「So Many Reasons Why」
6/26発売、アルバム『Creation』収録曲。
先述したようにストリーミングで気軽に音楽発掘が行える現代は言うまでもなく便利だが、CDショップで作品を手に取る喜びも変わらず大切にしたいものである。
ジェイムズ・セイヤーのデビューアルバム『Creation』は、店頭にて偶然目に留まった手書きポップがきっかけで購入に至った1作だ。
『マイケル・マクドナルドが称賛』『80’sテイストのポップエッセンス』…確かそのような記述が目立ったはずだが、実際に聴いてみると、“あの頃”の洋楽を彷彿とさせる洗練された音像と気持ちのいいメロディーラインがそこにはあった。
ストリーミング全盛時代の作品でありながらCDショップのおかげで知り得たというのは興味深い巡り合わせだが、いずれにせよ今後とも愛聴し続ける名盤になりそうだ。
16位 Mrs. GREEN APPLE「ライラック」
4/11発売、配信シングル。
ミセスの「青と夏」に奮い立たされて駆け抜けた20歳の日々から5年以上が経過し、2024年は新たなキラーチューンに再び心を動かされた。
目下ヒット中のロックナンバー「ライラック」は、「青と夏」で切り取った青春の真っ只中というよりはその先に待つ人生の葛藤を描いた歌詞が印象深い楽曲だ。
眩しい若き日を過ぎ、一筋縄ではいかない世の中の厳しさを味わう過程は20代であればリアルに実感するところだと思うが、それでもなお《あの頃の青を覚えていようぜ》《割に合わない疵も認めてあげようぜ》と高らかに歌い上げる頼もしさにグッとくる。
ちなみに “ライラック” の花言葉は『友情』『青春の思い出』などがあるようで、なるほど「青と夏」からストーリーが繋がっているんだなと再認識できる。
17位 GLAY「その恋は綺麗な形をしていない」
10/9発売、アルバム『Back To The Pops』収録曲。
デビュー30周年を迎え、リリースされたアルバム『Back To The Pops』はタイトルに違わぬGLAYのポップセンスが遺憾なく発揮された名盤である。
前作『FREEDOM ONLY』の流れを汲んだメロディアスな名曲が並び、コアなファン以上に往年のJ-POPリスナーに好評なイメージもあるが、「その恋は綺麗な形をしていない」をはじめとする甘酸っぱいナンバーには滅法弱い。笑
TAKUROさんの言う、90’sの彼らがしてこなかった“ベタ”なポップさ、これが素晴らしくアルバムを名盤たらしめている要素にも思える。
私事になるが、今年はGLAYファンの友人ができたこともあり、ますます彼らの動向に目が離せなくなりそうだ。
18位 Bay City Rollers「Keep On Rollin’」
7/19発売、配信シングル。
70’sの洋楽シーンを彩ったアイドルバンド、ベイ・シティ・ローラーズの新譜が熱い!
ヒット曲のリメイクなども収録しつつ、新曲においても往時の面影を感じさせるキャッチーなポップロックが並ぶさまには、当時を知らなくても胸にジーンとくるものがある。
アルバムの先行配信曲にしてタイトルチューンである「Keep On Rollin’」も、年季が入りつつも煌びやかさを纏った名曲だ。
かつて第一線でヒットを飛ばしたバンドが今も現役で活躍しているという事実には、つくづく嬉しい気持ちにさせられる。
19位 TOMOO「あわいに」
4/3発売、配信シングル。
昨年から密かに注目しているTOMOOさん、今年は着実に活動規模を拡大しコンスタントに新曲を送り出していて、次第に人気になりゆくさまをリアルタイムで追っているような感覚が気持ちいい。
そんな彼女の新曲の中からベスト1曲を選ぶとなると…春に出た「あわいに」一択かな。
トオミヨウによる抑え目のバンドアレンジが良い味を出しており、1つ1つの楽器の鳴り方が生々しくも上品で聴き終えた時の余韻が極上。
《楽しくなる余地ばかりの世界》というフレーズも素敵で、穏やかでない世の中にありながらそう思えることが何より尊いんだなと実感する。
20位 宮沢和史 with 藤巻亮太「遠影」
2/14発売、配信シングル。
今年は宮沢さんの35周年ライブを日比谷野音にて鑑賞し、多様な音楽性が織り成す名曲の数々を贅沢な生演奏で堪能することができた。
アンコールにて藤巻亮太さんを招き、初夏の夜空の下で歌われた「遠影」はひときわ特別なものがあり、このとき会場を包んだ暖かな空気は忘れられない瞬間のひとつだ。
両名の楽曲の持つ温もりが大好きな者としては、この曲を聴くと自分の原点に立ち戻れる気がして、いつも穏やかな気持ちとともに前を向かせてくれる。
記念アルバム『〜35〜』の中でもコラボレーションの旨味が存分に出た楽曲であるため、もし機会があれば再びタッグを組んで制作してほしいな。
21位 Fairground Attraction「What’s Wrong With The World?」
3/22発売、配信シングル。
35年振りの再結成を果たしたフェアーグラウンド・アトラクションのニューアルバム『Beautiful Happening』は、現役時代の名盤『The First of a Million Kisses』でのアコースティックな持ち味を残しながら、より優しくブルージーな音色でもってこの秋を彩ってくれた。
個人的にはリリース以降ずっとヘビーローテーションする愛聴盤となり、今も穏やかな毎日のお供として重宝している。
生楽器の繊細な音が粒立ったサウンドメイキングはとても心地よく、ぜひアナログ盤で聴いてみたいなという思いがある。
22位 ゆず「図鑑」
7/31発売、アルバム『図鑑』収録曲。
今年のJ-POP界は空前のリリースラッシュとなったが、フェスでも一堂に会したゆずとコブクロとスキマスイッチがほぼ同じタイミングでアルバムを発表したのは特に熱かった。
新たな地平を切り拓いた『QUARTER CENTURY』、相変わらず音作りへのこだわりが尋常ではない『A museMentally』に比べると、ゆずの『図鑑』は安定感のある作風にも感じられたが、80’sのシンセポップを思わせる表題曲をはじめとして適度な新鮮さは健在だ。
全9曲(11トラック)で35分というコンパクトさが潔く、サブスク全盛時代に即しつつもアルバムとして繰り返し聴きたくなる構成がとてもいい。
23位 hockrockb「バタフライ」
2/1発売、配信シングル。
度々語っているように、この5年間はSpotifyのおかげでジャンルレスな音楽鑑賞が実現し、世界各地のさまざまな作品に触れるきっかけとなった。
とは言いつつも何だかんだ日本の曲が恋しくなり、立ち戻るべきはJ-POPだなぁと実感することも多いが、hockrockb「バタフライ」のような和風のロックチューンを聴くとまさにそんな気持ちにさせられる。
とても勢いのある曲調だが、メロディーラインが情緒豊かで不思議なまでに侘び寂びを感じられる。
初期のいきものがかりもそんな作風が多かったのでそういう意味でも懐かしさを抱いたものだが、さらに派生して日本古来の伝統音楽を聴き漁った時期があったりもした。
24位 Lenny Kravitz「Human」
3/22発売、配信シングル。
90’sにヒットを連発したロック界の巨匠、レニー・クラヴィッツの新譜が出るということで、彼の作品をあまり知らないままに新曲「Human」を再生してみたらこれが良かった!
ヒットチューンの数々と遜色ない、オルタナティブでありながら馴染みやすい曲調にハマり、人生讃歌のような歌詞にも惹かれた。
音楽を聴いていると、世代ではないからと知らないままでいるのは非常に勿体ない…と痛感することがよくあるよね。
25位 シド「面影」
3/20発売、CDシングル。
3月に卒業した大学でお世話になった職員さんといつだったか雑談した際に、好きな音楽の話題になったことがあり、その時にオススメいただいたバンドの一組がシドだった。
V系と自称しながらもJ-POPとしての聴きやすさが抜群で、すぐに気に入った矢先にリリースされた新曲がこの「面影」。
和風というかチャイニーズな情緒を感じさせる名バラードで、大学卒業の時期にずっとリピートしていたことが思い出される。
…なので今聴くとちょっぴりセンチメンタルな気持ちにもなり…そこはかとなく切ない。
26位 Sreya & Cilon「Amanhecer」
3/20発売、配信シングル。
春先、ボサノヴァを聴き漁っている最中にディスクユニオンのレコメンドで発掘した新譜のひとつが、Sreya & Cilonの「Amanhecer」である。
スイス発のエレガントなネオボッサ…という触れ込みに期待が高まり、いざ聴いてみたらこれがまた最高の聴き心地。
浮遊感のあるオケに、とろけそうな甘いボーカル…この幸せな空間に一生浸っていたいとさえ感じたほどだ。
満を持して夏にリリースされたアルバム『Atenção com Coração』を聴いても同様の感動があり、夢見心地の25分間のうちにじんわりと染み渡る幸せに包まれた。
27位 Sabrina Carpenter「Please Please Please」
6/6発売、配信シングル。
世界的に大ヒットを飛ばすポップアイコン、サブリナ・カーペンター。
8月にリリースされたニューアルバム『Short n’ Sweet』を聴き、想像以上にメロウで耳馴染みのいいサウンドにポップスターとしての風格を感じた。
先行配信されたヒットナンバー「Please Please Please」はシンセサウンドが印象的なポップソングで、華やかな聴感とは裏腹に複雑なメロディーラインにも聴き応えがある。
デュア・リパやビリー・アイリッシュの新譜もそうだったが、最新の洋楽シーンってとても聴きやすい曲が多いのね…やはり先入観だけで敬遠するのは勿体ない。
28位 サニーデイ・サービス「Pure Green」
5/1発売、配信シングル。
今年のゴールデンウィークはほぼこの曲一色!
サニーデイらしいポップ性やますます強固なバンドサウンドの魅力が詰まった新曲「Pure Green」は、初夏の爽やかな風とともに私のアクティブな生活を後押ししてくれた。
環境の変化もあり、例年に比べると出掛ける頻度も減ってきてはいるが、毎日の何気ない瞬間にこういう音楽があるだけでとても心が豊かになる。
29位 Kasabian「Coming Back To Me Good」
4/12発売、配信シングル。
今年に入り、フォロワーさんの影響もあってオルタナ系の洋楽に触れる機会が増えたのだが、カサビアンもその流れで聴くようになった。
私の場合、新譜が出ないとなかなか新たなアーティストを開拓できないきらいがあり、そういう意味でもリリースラッシュの2024年には感謝しかない。
この「Coming Back To Me Good」は重低音が強めに響く音作りが耳に残るが、一定のキャッチーさやノリの良さも魅力的で、ライブではさぞ盛り上がるんだろうな。
30位 Pale Waves「Gravity」
9/27発売、アルバム『Smitten』収録曲。
9月のMr.Childrenのライブ開演前、フォロワーさんとともに互いの好きな音楽について語り合う機会をいただいたのだが、その際にPale Wavesの新譜が話題に上った。
ニューアルバム『Smitten』の名盤ぶりを力説され、帰宅後に聴いたところ見事にハマったわけだが…妙に聴き覚えがあるなと思ったところ、#ベストソング2022 でも同バンドを取り上げていたのである。
せっかくピックアップしていたのに忘れるなんて私も音楽ファンとしてまだまだだな…という懺悔はさておいても、キャッチーなメロディーとひんやりとしたバンド感の虜になること請け合いなので皆さんもぜひ。
…と、こんな具合に今年も珠玉の30曲を語ってまいりました!
この記事をご覧いただいた皆さんにとって、好きな曲が増えるきっかけとなりましたら幸甚に存じます。
来年も素晴らしい音楽作品が沢山生まれることを願い、#ベストソング2024 の締め括りとさせていただきます。
長い文章になりましたが、ここまでご覧くださりありがとうございました!


