Billy Joelの5thアルバム『The Stranger』の感想記事です。
収録曲
1. Movin’ Out (Anthony’s Song)
2. The Stranger
3. Just the Way You Are
4. Scenes from an Italian Restaurant
5. Vienna
6. Only the Good Die Young
7. She’s Always a Woman
8. Get It Right the First Time
9. Everybody Has a Dream
基本情報
▪1977年9月29日発売
▪コロムビア
▪全米2位
ビリー・ジョエルの思い出
今回はBilly Joelのアルバム感想です。
個人的にビリーの音楽はかなり古くから馴染みがあり、幼少期から家のカーステレオでよく流れていました。
なかでも『The Ultimate Collection』(ビリー・ザ・ヒッツ) は一時期ドライブ中にずっと繰り返しかかっていたので、気付けば収録曲の大半が僕の中でスタンダードと化し、どれも大好きな曲になりました。
彼の曲からはニューヨークの洗練されていて都会的な雰囲気が感じられることが多いですが、残念ながら自分はアメリカ本土に足を踏み入れたことがありません。
その代わりに(?)都心へドライブに行くときのBGMはきまってビリーだったので、彼の作品は勝手ながら丸の内や銀座、六本木、品川あたりのスタイリッシュなイメージとリンクしています。今思えばなんてお洒落な記憶なんだろう…と(笑)。
それゆえ自分の洋楽嗜好の基礎を築き、その根底に居てくれているのは紛れもなくビリーの曲です。
自身最大ヒットとなった名盤
今回は、そんなビリーの出世作ともいえる5th『The Stranger』を取り上げます。
今作ではこれまで以上に人気に火がつき、全米アルバムチャートで2位となる好成績を残しています。
セールスも1000万枚を越え、これは自身最大のようですね。
どのアルバムにもそうした評価の高さを裏付けるような名曲が必ず収められていますが、今作も冒頭3曲がいきなりすごすぎます。
社会派な歌詞が特徴的なロックンロール「Movin’ Out (Anthony’s Song)」、日本国内で話題になりシングルカットまでされたタイトルチューン「The Stranger」、言わずと知れた名スローバラード「Just the Way You Are」の3曲は実に圧巻の滑り出し!
かといってそこから先が尻窄みに…なるはずもなく、最後まで良い曲が目白押しです。
7分を越える超大作「Scenes from an Italian Restaurant」はバラードからロックへ、最後にまたバラードへ戻るなど曲調が目まぐるしく移り変わる展開が鳥肌モノですし、「Piano Man」や「Honesty」にも比肩する名バラード「Vienna」もひときわ輝いていますね。
『The Ultimate Collection』にも入っている「She’s Always a Woman」はこのラインナップでは割と地味ですが、静謐なバラードも彼の持ち味だなとしみじみ思います。
最終曲「Everybody Has a Dream」のゴスペル風のコーラス、ラストの「The Stranger」のリプライズも良い味を出していますね。
全体的にはメロディアスな音像に反してメッセージ性の強い曲が多いのも大きな特徴で、当時は一部の楽曲が物議を醸したりもしたそうですが、昔のアメリカの社会問題を知らない自分としては非常に新鮮な気持ちで聴けますし、そうした知識をインプットするいいきっかけにもなります。
やはりビリー・ジョエルは良いな。
古き良きアメリカ都市部の空気感がパッケージされたような、スタイリッシュな名盤です!


