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全曲感想! コブクロ『Star Made』

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ついにリリースとなりました!!
コブクロの10thアルバム『Star Made』

前作『TIMELESS WORLD』から、結成20周年を記念したオールタイムベストを挟んで5年ぶりのオリジナルアルバムとなります。

いやーー、この5年間…
待ちに待ったよ

僕の妄想では遡ること3年前、結成20周年のタイミングでオリジナルアルバムが出るかなと勝手にワクワクしていたのですが(既に結構シングルも溜まっていたし)、結果的にその年はベストアルバムのプロモーションとそれを引っ提げてのロングツアーを精力的に行い、新作のリリースペースは緩やかになっていました。

20周年ツアーが終わると本格的に楽曲制作を行うとのアナウンスもありましたが、程なく新型コロナで世の中は混迷を極めることとなり、予定されていた2020年のツアーも中止に。
その代わりにFC会員向けの生配信企画やストリーミングライブの開催など、大変な中でも我々ファンを大いに楽しませてくれました。

そうして2021年、デビュー20周年を迎えるメモリアルイヤーに突入し、紆余曲折ありつつも満を持してのアルバムリリースと久しぶりの有観客ライブツアーが決定!

…とこうして振り返ってみると、5年という歳月はやはり長い
僕は18歳→23歳となったわけですが、いろいろなことがあったよ。

でも、振り返るとコブクロへの愛が大いに深まった5年間だったなと思います。
『TIMELESS WORLD』のリリースでコブクロ熱が再燃しつつも浪人期間が長引いてライブへはなかなか行けませんでしたが、過去の作品を聴き返したり近年のライブDVDを視聴することで改めて自分はコブクロが大好きなんだと再認識し、20周年の『ATB』ツアーで久しぶりにライブ会場へ足を運べました。
当ブログでも幾度となくコブクロに関する話題を発信し、おかげさまでアクセスしてくださる方も増えました。

本日リリースとなった『Star Made』では、そんな感慨深い5年間の歩みが僕個人の思い出とともにパッケージされています。
昨日初めて聴いた際、コブクロの2017年以降を辿っていきながら、僕の2017年から今日までの記憶が走馬灯のように脳裏を流れていくという不思議な感覚に襲われました。
アルバムでいうと『CALLING』からコブクロの音楽を追い続けている僕ですが、既発シングルをリアルタイムで追ってきた感覚や思い入れの強さでは過去イチの1作かもしれません。

個人的な前置きが長くなりましたが、ここからは基本的なデータとそれに関連した全体の感想をちょろっと。

目次

全体的な印象

今作は皆さんご存知の通り、デビュー20周年を記念したオリジナルアルバムで、1stアルバム『Roadmade』になぞらえたタイトルとなっています。
といってもその内容は大きく異なり、比較的コンパクトで素朴なポップスを主軸にしていた『Roadmade』との共通項は少なく(黒田単独制作が1曲も無いということくらいか)作風としては近年のコブクロの王道ど真ん中、といった装い。

近年の中では割とロックに攻めた前作『TIMELESS WORLD』とは打って変わってバラード系の楽曲が多く、ストリングスも含めたフルバンド編成の楽曲は「両忘」など一部楽曲を除いてほぼ全てであるため、サウンド面はブレイク以降の系譜を汲む形でかなり重厚
15曲あるので総収録時間も73分と長いし。
前作でいう「tOKi meki」のようなノーテンキなポップスは皆無で、突き刺すようなロックナンバーもわりかし少ないですからね。
クレジットを見ると、小渕さんのElectric Guitarは「両忘」「灯ル祈リ」「君になれ」「白雪」のみでの使用…という部分も前作と違う点ですね。

でも同時に、全体的な雰囲気としてめちゃくちゃ優しいというのが僕の第一印象です。
どの曲も包容力やスケール感が半端ではなく、ふと気を抜いたら涙がこぼれそうな瞬間が幾度となくありました。
ストリングスの使用頻度は変わらず高いものの、最近の曲になるほどにこれまで以上にアレンジの妙技で聴かせる曲が増えたように思います。

あと素人の感想で恐縮ながら、この5年間で黒田さんの歌の訴求力が進化しまくっているというのも特筆すべき点。
特典DVDの『LIVE at 大阪文化芸術フェス presents OSAKA GENKi PARK 2020.10.11』と比較するとわかりやすいですが、今年に入ってからレコーディングされた曲では明らかに表現の豊かさが増したというか、より優しくダイレクトに心へ沁み込んでいく感覚を覚えました。
ここ数年のパフォーマンスを遥かに超えてまだまだ進化し続ける、すごいボーカリストだなと。

また今作は、全15曲を順番通りに聴くことでそれぞれの良さが何倍にも光るように感じます。
DLやストリーミングで完結させるのではなく、1枚のCDとして手に取る瞬間からパッケージごと楽しむ…という手段も近年では珍しくなりつつあるけれど、今作にはそれによって得られる感動が沢山あると思いますね。
特典映像やブックレットも豪華だし、特に今作はCDを手に取ってじっくり聴くことを推奨いたします。

既出曲だらけではあるけども、5年の時を経て生まれたこの名盤をずっと大切に聴き続けたいと思います。
あとは、次のアルバムでは黒田さんの曲も含めて未発表の新曲を沢山聴かせてくれたら…笑

それでは、全曲感想にいってみよう!

全曲感想

1. Star Song

今作のリードトラックにして実質的なタイトルナンバー。
光のカーテンが揺れるような煌びやかなイントロから高揚感が高まるポップソング。
今作全体のカラーを象徴するような大きく包み込んでくれる優しさに泣けます。
1番では夢見る少年、2番では寄り添う老夫婦がそれぞれ登場し、それを経た各サビで聴き手の背中をそっと押してくれる歌詞もグッとくるものがあります…!
澄み渡った空の下で両手を広げて聴きたい曲ですね。
個人的な感覚ですが、どことなく馬場俊英さんの世界観を感じるんだよな。

2. 風をみつめて

30thシングル。『ALL TIME BEST 1998-2018』にも収録済。
最近のコブクロに増えてきた、人生の苦みや時代の陰を反映したような繊細なバラードナンバー。
ATBツアーで聴いた時にものすごく刺さった曲のひとつでしたが、小渕さんのファルセットが辛そうな印象もあったので、まさかこうして再びアルバム収録されるとは思いませんでした。
黒田さんがこの曲をとても気に入っているという話は聞いたことがあります。

3. 卒業

31stシングル。
ATBツアー終了直後、小渕さんと黒田さんで意見を出し合いながら制作されたピアノバラード。
歌詞は大人になってから振り返る卒業の瞬間をテーマにしていますが、YouTubeやTikTokなどで行われた大々的なプロモーションからは若年層をターゲットに久々のヒットを狙った勝負曲だったのかなという気もします(結局コロナで予定通りにはいかなかったようですが)。
リリース当時は長い浪人期間に終止符を打ち、念願の大学入学を控えていた頃でしたが、いろんな呪縛から解き放たれて新たな門出を迎えようとしていた身にはとても沁みました。
最後の《卒業が別れじゃない事を知るのは 今よりもっと大人になれた時》という一節は、大学入学後もSNSやZoomで連絡を取り続けてくれるかつての同級生たちの優しさを感じる中で大いに実感したフレーズでした。

4. ONE TIMES ONE

29thシングル。『ALL TIME BEST 1998-2018』にも収録済。
別れの歌である「卒業」から、新たな出逢いの歌であるこの曲へと繋がるのがニクい演出!
来たる結成20周年を目前に、人との出逢いから生まれる果てしない可能性を力強く歌い上げたシンフォニックな1曲。
ド迫力のフルオーケストラに2人の歌声が乗っかると映えますね。
個人的にも浪人期間の応援歌だったということもあり、非常に思い入れのある楽曲です。

5. 両忘

アルバム先行となった33rdシングル。
タイミング的に世間で騒がれ、なかなかに賛否両論あった1曲でしたね。
まさかの小渕さんによるプログラミングをメインにトリートメントされた実験的なデジタルサウンドを強調していて、コブクロとしてはかなり異色な曲です。
曲調からするとサカナクションや中田ヤスタカといった先進的なJ-POPや、80′sの洋楽などを彷彿とさせますが、賛否両論の一因となったのは歌詞の強いメッセージ性
嘘や真実、正しさや間違いなど、世の中に渦巻くさまざまな概念・事象を鋭い言葉でもって制しつつも、そこに光を見出そうとする力強さのこもったテーマ性ですが、直近の不祥事ではなくその前のとあるパフォーマンスに対する中傷への反撃なのではないかと思いますね。
「真実の口」や「サイ(レ)ン」、そして次曲「灯ル祈リ」などから窺える、時たまコブクロの見せる反骨心がすごくカッコいいです。

6. 灯ル祈リ

32ndシングル。
シングル表題曲では久しぶりの力強いロックバラードですが、壁を越えていくような応援歌的な要素はなく、すっかり世の中が変わり果ててしまった2020年という時代を映し出した衝動的で毒々しい世界観
《君》や《僕》といった相手を前提にしたメッセージソングの側面は無く、新型コロナのパンデミックをはじめとする世の不条理への憤り、そして自らにも言い聞かせるかのように《生きる意味を叫べ》と一方的なメッセージを力強くシャウトするさまは、混沌たる2020年の世相を見事に切り取ったこの曲が紛う事なき名曲である所以だと思います。
個人的にも大学合格の晴れやかさから一転してオンラインで過ごしたこの年の閉塞感とシンクロしてものすごく響きましたし、今作では「両忘」からの流れも見事。

7. 露光

アルバム初出の新曲。
代表曲のひとつである「赤い糸」と世界観が繋がっている久々のラブソングです。
この曲はとにかくピアノメインのシンプルでいて奥行きのあるアレンジ、そして敬愛する玉置浩二さんの姿が浮かぶような黒田さんのボーカルワークが素晴らしすぎます
嬉しさも切なさも懐かしさも痛みも焦燥も期待感も、この曲に描かれたすべての感情が黒田さんのボーカルによって表現されているというか。
この曲の表情豊かな歌声も、ボーカリストとして黒田さんがとてつもない高みの領域に達したこともそうですが、胸に迫る1曲ですね。

8. 晴々

配信限定シングル。『ALL TIME BEST 1998-2018』にも収録済。
結成20周年を記念して過去の楽曲タイトルを歌詞に登場させつつ、「時の足音」の頃とは違ったアプローチでコブクロの関係性を歌い上げたアップテンポな楽曲です。
もう遥か昔のような結成20周年。宮崎にはお祝いに行けなかったけど、残暑厳しい9月の記念日は埼玉県の熊谷にて澄んだ空を仰ぎながらコブクロに想いを馳せました。
だから、僕にとってこの曲の空はずっと熊谷の青空です。
小渕さん、黒田さん、どうかこれからも楽しく元気に歌い続けてください。

9. 夕紅

アルバム初出の新曲。
シンプルながらも広がりのあるメロディーと、ざっくりとした強めのバンドサウンド、そこに絡んでくる刺激的なストリングスの三位一体というべきアンサンブルがたまりません。
やはりこの曲も細かなアレンジの妙で聴かせてきます。
和風なミディアムバラード、というこれまでにありそうで無かったテイストもいいですね。
言葉数が少なく文学的な佇まいの歌詞もブックレットを追いながら聴くと素敵。
これからずっとリピートし続ける曲になりそうです!

10. 心

28thシングル。『ALL TIME BEST 1998-2018』にも収録済。
この曲が当時のツアー以外でこんなに映える曲になったのは、間違いなくこの配置によるものだろう。
そう確信するほどに素晴らしい、「夕紅」からこの曲への流れ。
改めて聴くと、内省的な世界に潜り込んでいくさまを表現するストリングスの演奏が秀逸ですね。

11. 君になれ

29thシングルC/W。『ALL TIME BEST 1998-2018』にも収録済。
ここからはライブの終盤を意識したようなアッパーなゾーンに突入!
小渕さんとサポートの福原さんのツインリードギターが唸りを上げ、コブクロの持ち味のひとつであるロックな世界観を作り上げます。
リリース当時、浪人生だった僕の心情をそのまま表したような言葉が並び、夢を叶えようとひたむきに頑張る主人公の姿が描かれた歌詞には非常に胸を打たれました。
これはライブでも一度聴いてみたいですね。

12. 大阪SOUL

配信限定シングル。
2019年唯一の新曲は、大阪マラソンのテーマソングとして書き下ろされた華やかなアップテンポ。
否応なしに盛り上がります!
この年にはアップテンポを中心に10曲作ったと小渕さんがFCサイトの動画で話していた気がするんだけど、残り9曲はおそらく未発表。
全部ボツになってしまったのでしょうか…?

13. 白雪

30thシングルC/W。『ALL TIME BEST 1998-2018』には未収録のカップリング曲からは唯一この曲がアルバム収録を果たしました。
ライブでは盛り上がること間違いなしですが、エロスなメタファーを全面に出した新境地な歌詞は…今となっては生々しく響いてしまう…。
back numberを思わせるストリングスアレンジやファンタジックな雰囲気も相まって、若年層のファンからの人気が高い印象です。

14. バトン

29thシングルC/W。『ALL TIME BEST 1998-2018』にも収録済。
このアルバムでは唯一の6分を越える楽曲。
レコーディングの際には福山雅治さんが貸してくれたMartin D-28という戦前から存在する年代モノの名機を使用したそうです。
せっかくのアコースティックギターの音色がストリングスに埋もれてしまっているのが残念ですが…。
父親目線で命の繋がりを歌ったこの名バラードは、年を重ねていくほどに沁みるものがあるのでしょう。

15. Always (laughing with you.)

アルバム初出の新曲。
1998年の路上での出逢い(=コブクロ結成の物語)を改めて鮮やかに描写したラストトラックです。
アルバム制作に際してデジタル機材を導入したと言っていましたが、この曲の予測不能な転調の多さはその成果でしょうか。
かつての「同じ窓から見てた空」を思わせる曲調は、馬場俊英さんからの影響を再び感じさせますね。
個人的にはエレファントカシマシの「雨の日も風の日も」も聴いていてぼんやりと浮かんできました。あと宮沢和史さんからの言葉も入っていますね!
小渕さんは仮歌を録っていた時に涙で歌えなくなったそうですが、2人の最高の関係性が窺えるエピソードですね。
本当に、どんなことがあってもいつまでもずっと2人で仲良く歌い続けてください。
最高の名曲を、最高のアルバムをありがとうございました!



というわけで、アルバムの全15曲を思う存分に語りました!
今作を聴いていて思ったのは、やはりライブが楽しみになりますね。これに尽きます。
スタジオ音源の緻密な完成度をさらに上回っていくライブパフォーマンスがコブクロのすごさですから、今度のライブもワクワクして待ちわびています。

とにかく今は、この『Star Made』を何十回も何百回もリピートするつもりです。
ここまでご覧いただきありがとうございました!

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