どうもこんにちは、やたろです。
私事ではございますがこの4月より社会人と相成りまして、最初のうちは慣れないことも多いですが、おかげさまでメリハリのある充実した毎日を過ごせています。
そんな新生活がスタートして一発目の記事は、なんと4年半振り(!?)の書籍感想です!
こうして長年ブログを書いていても、どうにもインプットの分量が少なすぎることを自覚していたのですが、次第にその辺りを克服できそうな状況になってきたので久しぶりのシリーズ復活といたしましょう。
今回ご紹介する作品は、昨年末に出先の書店でたまたま見つけた原田ひ香さんの小説『ランチ酒』。
初めて触れる作家さんの文庫本でしたが、これシリーズモノの連作だそうで、本著は全3巻のうちの1作目のようです。
『うまい! 泣ける! 5ツ星小説!』との謳い文句が帯に記載されていますが、お酒に合うようなガツンとした食事を好む者としては見逃せないなということで勢いのままに店頭にて購入してしまいました。
肝心の内容ですが、キャッチから連想される『ほんわか』『ジーン』などというフレーズでもって形容されそうな柔らかな作風なのかなと思いきや、それを半分ほど裏切られるようなイメージですね。
というのも離婚、介護をはじめとする現実的な諸問題の描写が多くみられるため、読み始めた段階ではだいぶ面喰らいますが、“見守り屋” なる職務を全うする主人公が夜勤やプライベートでの葛藤を経て “ランチ酒” に興じるシーンが細やかに描かれており、その対比が本作のミソといえます。
主人公にとっては束の間の美味しい料理やお酒が現実の辛さを和らげる役割を果たしているんですね。
さまざまな登場人物に翻弄されながらも夜勤明けの食事を楽しみ、時に仲間の力も借りて最終的には吹っ切れ、変わらぬ日常へと戻っていく…というストーリーに胸を打たれます。
この流れこそが、本作にホロリとくる読者の多さを物語っている気がします。
ここからは個人的な所感ですが、社会人生活がスタートして2週間が経った私にとって最も大きな変化を感じられたのは休日や余暇の有難味でして。
5日間の平日に仕事(といってもまだ研修ですが…)を頑張ることによって、メリハリが生まれて業務とプライベートの双方に輝きが増し、体力的にはしんどくとも今まで以上にイキイキと過ごせている自分に気づいたのです。
本作のメッセージ性と合致するかは若干微妙なところですが、食事も趣味も家族も友人も然り、大変な日常を癒してくれる人や物事の存在こそが私にとって生きるための活力源であるということはいつまでも忘れずにいたいですね。
当たり前なのかもしれませんが、この物語に出逢い実際に働くことによって得られた知見をどうにかアウトプットしたく、本記事の執筆が実現したことを嬉しく思います。
簡潔な内容で恐縮ですが、今回もここまでご覧いただきありがとうございました!


